勝手にオープンレシピ!

ステイホームの日々が長引くにつれ、#openrecipie とか #料理リレー とかっていうハッシュタグとともに、いろんな料理人や料理家の人たちがお家でできる簡単レシピをリレー形式などで公開してくれるようになった。それはそれで世のためタイムリーでとても良いことだし、個人的にも「へぇ〜!」と思うようなアイデアがあって、見ていてとても楽しい。それに、飲食店の店主が「慣れない!緊張する!」と言いながら、アーティスト顔負けの慣れたトークとコミュニケーション力をいかんなく発揮してインスタライブで料理教室なんかをやっているのを見ると、微笑ましいどころか思いっきりリスペクトしたくなる。
ということで、とくにバトンが回ってきたわけでもありませんが、勝手にオープンレシピ!しちゃいます。
今日の料理は、「手羽元を使った淡い煮込み料理 エキゾチック風味」〜!
イメージは、寒い雨の日の遅めの午後にパリのカフェに飛び込んでみたら、出てきたPlat de Jour(プラ・ド・ジュール、その日のお勧め定食的な)が日本人的にはスパイス使いがなかなかエキゾチックすぎて一瞬「ん?」と思うんだけど、なかなかクセになるかも?的なあと引く美味しさ。です!(?)。
◎材料 1〜2人分
鶏手羽元 1パック(7〜8本くらい)
ジャガイモ 小5〜6個
ベーコン 5〜6切れ
タマネギ 1/2個
ニンニク 1片
ローリエ 1枚
八角 1個
ナッツメッグパウダー 少量
コリアンダーパウダー 少量
塩、黒コショウ 各適量
ゲランド産有機グレイソルト(岩塩) 適量
薄力粉 適量
淡い赤ワイン(あるいはロゼワイン) 80〜100ml
トマトペースト(なければ有機トマトケチャップ) 少量
ハチミツ 少量
サラダ油 適量
バター 適量
と、あたかもしっかりした料理書のように材料表を掲げておいて、以下作り方はざっくばらんにいきます。
◎作り方
1.ル・クルーゼとかストウブとかその類いのなるべく厚手の鍋に、サラダ油とバターを入れまして、スライスしたニンニクを入れて香りを出して、薄切りにしたタマネギも入れてよしなに炒めます。
2.塩、コショウした手羽元を加えて、こちらも良きに炒めたら、ちょびっと薄力粉を加えて焦げないように弱火でさらに炒めます(仕上がりにちょっとだけとろみが欲しいため。入れすぎると、ん〜・・・ってことになりそうです)。で、味わいにコクと深みを出すために、ベーコンなんかも入れてみましょう。パンチェッタとか生ハムとか本格的なのだと、その味わいに持っていかれちゃうんで、フツーの丸大のとかでOK!
3.ワインをじゅーっと加えます。今日はKirin Storeでハウスワインに使っていたイタリア・アブルッツォ州のビオディナミのチェラズオーロの赤、というか淡いロゼワインみたいなのの昨晩の飲み残しが80mlくらいあったので、それを使いました。一般的な赤よりはむしろロゼのほうがいいかな。
4.ひたひたになるまで水(材料外)を加えて、皮をむいて横半分に切ったジャガイモを加えます。この季節、新ジャガとかを使いたくなる人もいると思いますが、むしろ古ジャガ?のほうがホクホクした仕上がりになって良きと思います。
5.ここにローリエと、エキゾチックの要である八角を投入。ただ大きさによりけりで、あんまり長く入れすぎると肝心の「淡さ」が失われてしまうので、ちょこちょこ味を見て取り出してください。取り置いてあとで飾りに使いましょう。ナッツメッグパウダー、コリアンダーパウダーもうっすらふります。そして味わいがとんがってなくてマイルドな岩塩も加えて、塩味をじんわりと入れていきます。カルディで売っているゲランドのオーガニック・グレイソルトがお勧めです。
6.蓋をして弱火で煮込んでいきます。アクが気になる人はとればいいし、今回はなぜか全然出なかったので何もしませんでした!ここで、トマトペーストか(一般家庭には普通ないと思うので)有機のケチャップをほんの少量(少量!)加えます。淡い色合いをキープしつつも、ちょっとした風味をつけるためです。ついでに、ちょっと中東風にハチミツなんかも加えてみます。また蓋をしてしばらく煮込んでいくと・・・鶏の骨からいい感じの油がしみ出してきて、美味しそうです。
7.ジャガイモがやわらかくなって、ちょっと煮崩れてきたら(30分間くらいかな?)、味を見て、足りなければ塩をしてください。以上、盛りつけます!
コレ、簡単レシピ、なのかどうなのか、よくわかりませんが。どうお感じになるかはまあ人によりますよね。そもそも煮込み料理ですから、基本を押さえたらあとは味付けはあなた好みで!そんな失敗はしませんよ。
雨の日に気分がぱっと晴れる料理!みたいなのもアリだと思うんですが、雨の日なんだから雨の日っぽい料理もいいんじゃないか、という自然体で素直なご提案でした。なるべく地味〜で淡い色合いと味わいをめざした一品。そういう料理が、けっこう好きです。
桜のようなチェリーのようなチェラズオーロ。ちょっとひねて古酒っぽいニュアンスも出てきて、煮込みのエキゾチックスパイスとも、干しぶどうのパンとも、とっても良く合いました◎ あれば押し麦なんかを加えても、アクセントになって素敵かもですね。
それで昨日、#料理本リレー なるもののバトンがわたくしにも回ってきましたので、近々インスタ @kirinstore にてご紹介させていただきます。よろしかったらご覧ください。
ただ今、自然派ワインショップ「キリンセラー」の在庫をせっせとKIRIMUSウェブストア(www.kirimus.com)へアップしています。週末、こんな料理でワイン飲みたいんだけど何がいいかなー、とか、そんなご要望にも懇切丁寧にアドバイスさせていただきますので、気軽にメール、メッセージなどくださいね。オンラインで買えるサイトに載せきれていないワインもあったりするので、何なりとお尋ねくださいませね!

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